1月22日ある女性がエンゾ・アモーレから性的暴行を受けたとツイッターで主張しました。この件はすぐにネット上で広まり、エンゾはすぐに謹慎処分に。そして翌日には解雇となったが、まだ逮捕されていないエンゾは何故すぐに解雇となってしまったのか？
PWInsider 2018.1.25
■エンゾ・アモーレが解雇された理由
（Why Enzo Amore Released from WWE?)
1月22日(月)フィロミーナ・シーハンという女性がツイッターで、昨年10月アリゾナ州フェニックスでエンゾ・アモーレから性的暴行を受けたと主張しました。この話題がネット上で広まると、WWEはエンゾに謹慎処分を科したと発表。さらに翌日にはエンゾを解雇したと発表しました。
通常WWEでは、選手が暴力事件等で逮捕された時点で無期限の謹慎処分が科されます。そして裁判で有罪になると、即刻解雇という決まりがあります。(※無罪判決や和解となれば、謹慎処分は解除される。)
しかし今回の件では、まだ女性が一方的に主張し、警察に被害届を出して捜査中の段階です。エンゾはまだ逮捕されていません。
どうやら今回解雇に繋がったのは、エンゾの性的暴行が直接の理由では無く、エンゾがこの件をWWEに伝えなかった事が原因にあるようです。PWInsiderやPro Wrestling Sheet、Fightful.comといったプロレス系のニュースサイトでは、WWEの重役はこの事件をネット上で広まってから初めて認識したが、エンゾは被害者の女性がツイッターで主張していたのを初めから知っていたにも拘らず、WWEに伝えなかった事が解雇に繋がったと報じています。エンゾはこの件で警察が調査していた事も知っていたようです。ただしエンゾは性的暴行に関しては否定していたとのこと。
しかしエンゾがこの件をすぐにWWEに伝えなかったから解雇になったという事でも無いようです。エンゾには以前から問題行動があったとの情報がありました。ツアーバスやロッカールームで大声で電話したり、友人をロッカールームに入れたり、態度が生意気だったというのもありました。どうやらこれらの積み重ねの結果、今回の事件で解雇という決断に至ったという事のようです。ここ数ヶ月間、WWE内ではエンゾに対する不満が高まっていたのだとか。
さらに最悪な事に、この日はRAW25周年大会が行われました。そしてエンゾも始まる数時間前までは同大会に出場する予定でした。この日の計画は全て決定済みで、エンゾはゴールダストと対戦する事になっていて、試合中ゾー･トレインが介入し、セドリック・アレキサンダーとダッドリー・ボーイズが救出に来て、最終的に誰かをテーブルに叩きつけるという計画だったそうです。
結局このセグメントは、タイタス・オニール&アポロ・クルーズ vs. ヒース・スレーター&ライノで行われる事になり、最後はスレーターがダッドリーボーイズによってテーブルに叩きつけられました。
ただしWWEには逮捕されていなくても、選手が違法行為をした明確な証拠があれば、罰金か謹慎処分、もしくは解雇する権限があるというモラル条項があるそうです。
(情報：PWInsider)
