[WWE] ペイバックPPVの裏話:レインズの出血は演出、ベイリーvs.アレクサの計画変更、抗争の終結、他

4月30日に行われたペイバックPPV、どうやら大会が始まる直前まで色々とあったようです。


Wrestling Observer 2017.5.4
ペイバックPPVの裏話
(Original Plans For Payback PPV)

現地時間4月30日(日)カリフォルニア州サンノゼで開催されたWWE RAW単独PPV、ペイバック2017。この大会では2つの王座移動がありました。1つはケビン・オーエンズvs.クリス・ジェリコのUS王座戦、そして2つ目がベイリー vs. アレクサ・ブリスのRAW女子王座戦。
レスリング・オブザーバーによると、ベイリーは当初レッスルマニア33でシャーロットからRAW女子王座を獲得する予定が、2月にに前倒しされ、その影響でベイリーのRAW女子王者としてのストーリーに新鮮さが保てないと判断した事が、アレクサ・ブリスの勝利の要因の1つだそうです。またサンノゼはベイリーの地元でしたが、ビンスは通常地元のベビーフェイス選手に負けさせるようなブッキングをします。その方がヒールの選手を際立たせる効果が大きからだそうです。また逆に観客がベビーフェイスを応援する事に繋がります。
しかしビンスは今回の結末については迷っていたようで、前日にベイリーは勝利すると説明されたが、前日の朝には変更され、その後2度も変更していたそうです。そして結果はアレクサに対して思うほどのブーイングは起こりませんでした。(※おそらくベイリーに説明する前にも1回変わっている。)

そしてメインイベントはロマン・レインズ vs. ブラウン・ストローマンのシングルマッチが行われました。結果はストローマンがパワースラムを決めて勝利。そして試合後ストローマンはスチール階段でレインズを叩きつけ、レインズは出血(吐血?)してしまいました。
通常WWEでは例外を除いて出血は禁止されていますが、今回は壮絶な試合だった事を演出する為に計画されて行われたのだそうです。最近の例外のケースは、昨年のサマースラムPPVでのブロック・レスナー vs.ランディ・オートン戦でした。
また試合中レインズはブーイングを浴びる事になってしまいましたが、兄のマット・アノアイが他界したばかりのレインズにあんなにブーイングが行われていたかというと、どうやら会場にいた観客の多くがレインズとマット・アノアイが兄弟だった事、そしてマット・アノアイの追悼グラフィックがRAWで流されても、他界していた事を知らなかったのだそうです。(2人が兄弟である事をプッシュされる事もなかったが)
そして翌日のRAWではストローマンは肩の回旋腱板を負傷し、レインズは負傷箇所を悪化させたと発表されました。通常肩の回旋腱板の怪我は復帰まで何ヶ月もかかりますが、2人は5月3日のWWEヨーロッパツアー・ローマ大会で試合をしています。ストローマンは右肩にテーピングをしていました。

そしてランディ・オートンとブレイ・ワイアットのハウス・オブ・ホラーズ・マッチ、実は2人の抗争は夏まで続く長いストーリーが計画されていたそうです。しかしワイアットがRAWに移籍した事で、2人の抗争はこのハウス・オブ・ホラーズ・マッチで終わりを迎えました。
という事で当初ワイアットのRAW移籍は計画されていませんでした。実はRAWに移籍するのはAJスタイルズが計画されていて、後からワイアットに変更されたとのこと。

ネヴィルvs.オースチン・エリーズのクルーサー級王座戦は、当初ネヴィルがエリーズを倒して勝利する事が計画されていたそうです。しかし直前になってネヴィルの反則により、エリーズが勝利する事に変更になりました。反則で終わった事を考えると、2人の抗争はまだ続くようです。


※参考:4.30 ペイバック2017 試合結果


(情報:Wrestling Observer)


ビンスはこの日会場にはいなかったので、電話か言伝で知らせたんでしょうね。ビンスが会場にいなくても、電話会議は行われるのだそうです。
電話会議はあの大きなヒトデみたいなのが使われるのだろうか?