[WWE&飯伏プロレス研究所] 飯伏幸太とWWE NXTのこの先はどうなる?何もWWEと専属契約だけが選択肢ではないが?

突如NXTテイクオーバー:ダラスで映し出された飯伏幸太、この裏には何が隠されているのでしょうか?


Wrestling Observer 2016.4.1
飯伏幸太とWWE NXTのこの先はどうなる?
(What Happens to Ibushi & WWE NXT ?)

現地時間4月1日(金)にWWEネットワークで放送されたNXTテイクオーバー:ダラスで、観客席に入る飯伏幸太が名前のテロップ付きで映し出されました。隣にはWWEでエージェントをやっているフナキ氏もいました。
すでにWWE.comで飯伏幸太の記事が掲載されており、6月20日から収録される事が噂されているWWEクルーザー級トーナメントの出場と、NXT出場がほのめかされていました。

NXTテイクオーバー:ダラス終了後、レスリング・オブザーバーのラジオでデイブ・メルツァーは “飯伏幸太がNXTの放送に現れたのはWWE NXTと何かしら合意していて、それはWWEクルーザー級トーナメント以上のことも含まれて、そしてもしリコシェとマット・サイダルが4月10日の新日本プロレス インベージョン・アタック2016両国大会で、IWGP Jr.タッグ王座を失えば、リコシェもクルーザー級トーナメントに参加するかもしれない” と指摘しました。

クルーザー級トーナメント以上と言うのが気になるところですが、去年8月のNXTテイクオーバー:ブルックリンでアスカ(当時は華名)が、飯伏と同様に客席にいたところを映されていました。そしてアスカはその後、WWEと契約していたことが明らかになりました。WWE.comでも飯伏幸太の記事を掲載ていることから、少なくとも何かしらの話がされている事は、今年の中邑やAJスタイルズ達のWWE移籍の情報が出た時のことを考えれば、十分にあり得る話です。
おそらくメルツァーの推測はWWE.comの記事と過去の出来事からのものだと思われます。契約とは断定していないので、現状では確認出来ている事が無いのだと思われますが、WWE NXTでの契約は現在何種類かあり、通常のWWE NXT契約の他には、基本スポット参戦のライノ・タイプと呼ばれているものがあります。
ライノ・タイプはNXTの収録のみのようなスポット参戦の契約で、その代わりWWEパフォーマンスセンターでトレーニングをする義務はなく、NXT出場以外では自分でインディ団体に出場する事を決める事ができます。しかし米国で全国放送されているプロレス番組に出演する事はWWEから圧力がかけられることになる可能性もあります。(※サモア・ジョーはROHのTV収録に参加することになっていたが、WWEから止められている。そして現在の契約に切り替えられた。)

なので飯伏幸太がクルーザー級トーナメント以上に話を進めるのであれば、少なくとも通常のWWE NXTの契約、そしてライノ・タイプの契約の2種類があります。先日ジョニー・ガルガノとトマソ・チャンパがライノ・タイプ系の契約をしました。彼らがライノと違うのはハウスショーにも出場する事にもなるので、NXTの拘束期間が長いです。そしてWWE以外の全国放送のプロレス番組には出場できない可能性があります。


※参考:NXTテイクオーバー:ダラスで何が起こった?


(情報:Wrestling Observer)


フナキはWWE日本公演で試合のプロデューサーもしていたそうです。飯伏幸太がWWE NXTの契約をすればWWE以外は出場できなくなりますが、ライノ・タイプであればROHとTNA以外には出場は問題無さそうです。今まで通りDDTと新日本プロレスにも参戦可能でしょう。ただ新日本プロレスは米国でも全国規模ではないものの放送されているので、引っかかる事があるかもしれません。ライノ・タイプであっても、ライノはRAW、そしてPPVにも出場しているので、いろいろな可能性はあるでしょうね。トリプルHがタレント部門を仕切るようになってから、だいぶ変化があったようです。現時点ではクルーザー級トーナメント以上の事は不明と考えておくのが良いのではないでしょうか?インディ団体というのは米国内でのって話です。