WWEはキング･オブ･ザ･リングの復活を検討しているようです。しかしそれは英国でのTV番組になるようだが……。
PWInsider 2017.10.19
■キング･オブ･ザ･リング復活を検討中？
（WWE considering Bring Back the King of the Ring)
WWEは今年1月にイングランド･ブラックプールで第1回英国王座トーナメントを開催しました。そして5月にも英国チャンピオンシップLIVEというハウスショーを行い、さらに6月にはWWEのピート･ダンやタイラー･ベイトといった英国選手達によるWWE英国ブランドとしてのTV番組の収録も検討されていました。
しかし5月のハウスショーを最後に、英国ブランドによる大会は行われておりません。
PWInsiderによると、WWEは現在英国のいくつかのテレビ局に英国ブランドの選手達による番組を提案しているのだそうです。そしてそのWWEが提案している番組のタイトルが “キング･オブ･ザ･リング” なのだそうです。
キング･オブ･ザ･リングは、WWEで行われていた勝ち抜け式トーナメントの名称で、優勝者はその後 “キング” を名乗り出すのが特徴でした。(※全員ではないが)
最後に行われたのは2015年6月で、1回戦はRAWで行われたが準決勝&決勝はWWEネットワーク･スペシャルとして配信されていました。そして優勝したバッド･ニュース･バレットはその後キング･バレットと名乗っていましたが、同年8月にはWWEに当時の契約期間が終了したら退団する事を伝えています。(※2016年5月に正式にWWEを退団。契約は8月まで残っていたが、合意により退団が早まった。)
WWEは英国のTV局に英国ブランドによるキング･オブ･ザ･リングの話を持ちかけているのですが、そのTV局の中にITVも含まれているのだそうです。ITVは昨年末にワールド･オブ･スポーツ･レスリング(※以下WOSレスリング)復活のためのパイロット版を放送していました。そして今年5月にTVシリーズ版の収録を行う計画がありましたが、途中から参加したインパクト･レスリングのジェフ･ジェレットとエド･ノードホルムとの契約問題により頓挫し、結局キャンセルとなったようです。
実は今年1月行われた英国王座トーナメントは、このWOSレスリング復活への牽制だったとの話もあります。WWEは英国の人気選手達と契約して、他の番組に出させないようにしてしまい、当初WOSレスリングのTVシリーズでも実況にと検討されていたジム･ロスとも契約してWOSレスリングに出演できないようにしてしまいました。
また2014年にWWEはITVから、過去のWOSレスリングの映像を購入しようとしていたそうです。しかしキング･オブ･ザ･リングに関しては、まだITVとも交渉が続いているそうです。
そしてWWEでは英国団体のプログレス･レスリングとICWと契約して、両団体の試合映像をWWEネットワークで配信することも計画されていますが、まだそれは開始されていません。
ちなみに第1回英国王座トーナメントは大赤字だったそうです。そして当初6月に予定されていたTV収録は、WOSレスリング牽制の目的で計画されていたようで、WOSレスリングのTVシリーズが頓挫した後、英国ブランドのTV収録の話もトーンダウンしたままとなっていました。
(情報：PWInsider)
WWEは企画と選手を用意するから、後の番組制作はお願いしますという事かな？ アジア･トーナメントの話も進展がなさそうだし。
