ビンスに最大(?)の危機到来?
Wall Street Journal 2022.6.16
■ビンス・マクマホンの不倫が発覚、XFLの災難
ウォールストリート・ジャーナルによると、ビンス・マクマホンは元従業員の不倫相手に和解金として300万ドル(約4億円)を払っていたとしてWWEの取締役会が4月から調査していたと報じました。和解金の話は元従業員の友人と主張する人物が取締役会に送ったEメールで発覚したとのこと。
このメールによると、2019年にビンスはこの元従業員をパラリーガル(弁護士の業務の補助を行う人)として年俸10万ドルで採用したが、ビンスと不倫関係になったあと年俸は20万ドルに上がり、2021年にはWWEの法務部からジョン・ロウリネイティスのアシスタントになった。そしてビンスとビンスの弁護士ジェリー・マクデビットは元従業員に不倫の口止め料として数百万ドルを払うが、元従業員は怖くなって退社してしまったのだとか。(※2019年ではビンスは73か74歳)
取締役会はこの時の守秘義務契約書のコピーを手に入れ、最初100万ドルを払い、残りの200万ドルは今後5年間で数回に分けて払われる事になってたそうです。他にもビンスとロウリネイティスが関わる守秘義務契約書が存在していて、取締役会が調査中とのこと。幾つ存在するかは不明。
WWEの広報は今回の件に関して、WWEは全面的に協力している。元従業員との関係は合意の上だったとの声明を発表。そしてマクデビット弁護士はこの元従業員はビンスからセクハラされたと主張しておらず、退職時にお金を私ていないと主張しています。
ビンスが払った和解金が会社のお金を流用したのか、個人のお金かどうかはまだ不明のようです。もしビンスが会社のお金に手をつけていたら、SEC(米国証券取引委員会)の調査対象になる可能性があります。そうなるとWWE代表取締役会長兼最高経営責任者という立場が危うくなるかもしれません。
またPWInsiderによると、今のところ次回のスマックダウンは通常通り行われ、ビンスも収録に参加するそうです。ジョン・ロウリネイティスも特に何も変化ないとのこと。
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2020年新型コロナの影響でXFLは破産、元XFLコミッショナーのオリバー・ラックは未払の報酬2,380万ドルを求めてビンスの会社アルファ・エンターテインメントを訴えていました。アルファ・エンターテインメントはラックが契約と職務を全うしなかったとして57万2,000ドルの損害を被ったと反論していたが、和解交渉が決裂して裁判で争う事になってしまいました。
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※参考:6月13日放送のRAW 試合結果
※参考:7月2日マネー・イン・ザ・バンクPPVの対戦カード
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(情報:Wall Street Journal/Daniel Kaplan)
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