アンチ・ドーピング違反の可能性を指摘されてしまったブロック・レスナーですが、もし違反が認められると罰金はかなりの額になるようです。しかもサマースラムPPVに出場できなくなる可能性も出てくるとか。
Wrestling Inc 2016.7.16
■ブロック・レスナーに1億3,000万円以上の罰金の可能性も
(Brock Lesnar Could Be Fined at Least $1.25 )
7月9日(日)に行われたUFC 200で一度限りの復帰を果たしたブロック・レスナーは、対戦相手のマーク・ハントに判定3-0で勝利しました。しかし7月15日(金)UFCは、USADAよりブロック・レスナーにアンチ・ドーピング違反の疑いがあると指摘されたと発表、そしてレスナーはAP通信に “我々はこの件についての原因を突き止める” とコメントをしています。
レスリング・オブザーバーによると、もしレスナーのドーピング違反が運動能力向上ドラッグの陽性反応だとしたら、ネバダ州アスレチック・コミッション(NSCA)から125万~187万5,000ドル(約1億3,000万〜1億9,600万円)の罰金が科せられることになると指摘しました。しかしドーピング違反の疑いと発表されて、すぐに処分が下される訳では無く、このような場合選手には法的見直しを主張する権利が与えられます。
NSCAのガイドラインでは、筋肉増強剤(※テストステロン、ヒト成長ホルモンも含まれる)が発見された場合には、選手は報酬の50〜75%が罰金として科せられる可能性があるそうです。もし違反薬物が入っているサプリメントを不注意に摂取した場合には、罰金の割合はもう少し低くなるそうです。
レスナーのハント戦のファイトマネーは250万ドルと言われています。さらにレスナーはUFCからPPVボーナスも得ているので、NSCAはそちらも罰金の対象にする可能性があり、その場合には罰金がさらに増える事になります。デイブ・メルツァーは、レスナーがUFCから最終的に受け取る金額はおよそ600万ドル(約6億3,000万円)になるだろうと推測しています。この場合の罰金は300万〜450万ドル(約3億1,500円〜4億7,250円)になる事になります。
またデイブ・メルツァーは、NSCAがレスナーに出場停止処分を科した場合、ニューヨーク州アスレチック・コミッション(※プロレスも管理している)もレスナーに出場停止処分を科す場合がある(※他の州で出場停止となった場合、別の州でも同じ処分が科せられる事があるそうです)ので、8月21日(日)ブルックリンで行われるサマースラムPPVに出場できなくなる可能性もあると指摘しています。
※参考:UFC 200の試合結果
(情報:Wrestling Inc)
今回は6月28日に抜き打ちで採取したサンプルの結果が、7月14日に明らかになったという事です。あとレスナーにも反論する権利があるので、まだ処分は何も決まってない状態です。念のため。