最近再びロマン・レインズへのブーイングが目立っていますが、それでもWWEはレインズを次のWWEの “顔” としてプッシュしようとしています。その理由のは観客の反応だけがファンのすべての反応では無いからだそうです。
Wrestling Observer 2016.3.30
■WWEがロマン・レインズをプッシュする理由
(Reason for WWE’s Continued Push of Roman Reigns)
昨年12月14放送のRAWで、ビンス・マクマホンに邪魔されながらシェイマスを打ち倒してWWE世界ヘビー級王座を奪還したロマン・レインズは、2015年のロイヤルランブルPPVで大ブーイングを浴びたフィラデルフィアの会場でありながら大声援を得る事が出来ました。
しかし今年のロイヤルランブルPPVでは、またブーイングを浴びせられるようになってしまい、特にファストレーンPPVでWWE世界ヘビー級王者のトリプルHへの挑戦権を得た後にはそれは顕著に表れました。しかしWWEはそれでもレインズをレッスルマニア32で再びWWE世界ヘビー級王者を戴冠させ、今後しばらくのWWEの “顔” としてプッシュしていく計画を変えようとはしていないようです。
レスリング・オブザーバーによると、その理由の1つはWWEキャラクターの市場価値(人気)の調査の結果にあるようです。その調査の結果ではレインズはWWEにとって4番目に価値のあるレスラーだという事でした。これは現在のWWEファン・ベースだけで無く、一般人も含まれた調査結果だそうです。
そして1番価値があるとされるのは、他を圧倒してジョン・シナだったそうです。そして次に続くのが、アンダーテイカー、ブロック・レスナーでした。レインズはこれに続いて4番手に位置しているということです。
他のレギュラー選手で価値が高いのはランディ・オートン、トリプルH、そして驚くべき事にWWEと契約したばかりのAJスタイルズもこの位置にランクしています。そして彼らの後に続くのがディーン・アンブローズです。ケビン・オーエンズの結果は全く良くないものだったそうです。
WWEが観客の反応によって誰をプッシュするか決める事をしないのは、この結果が影響している可能性があるようです。
また、ある全国チェーンの小売業者のTシャツ販売TOP5は、1位:ジョン・シナ、2位:ダニエル・ブライアン、3位:ロマン・レインズ、4位:セス・ロリンズ、そして5位:ディーン・アンブローズだったそうです。
(情報:Wrestling Observer)
記事の構成的に最初レインズに対してネガティブな印象になってしましましたが、レインズは特にハウスショーではトップクラスの声援をいつも受けているようです。グッズ売り上げでもトップクラスなので、WWEにとっても価値がある事には変わりないのですが、なぜかWWEのTV放送やPPVではブーイングが目立ってしまいます。レスリング・オブザーバーというか、デイブ・メルツァーもレインズには厳しめの表現な事が多いです。評価していない分けでは無く、シナやレスナーといったトップ選手と比べると、見劣りするという意味で。
あと、新日本プロレスでも同じ事が言えると思うんですけどね。会場の観客より、モニターで見ている人の方が多いわけで。