どこがWWEを買収するのか?
Wrestling Observer 2023.1.13
■WWE売却先はサウジは本命じゃない?
ビンスがWWEに復帰してサウジアラビアの政府系ファンドに会社の売却が決まったとの情報が出回ったが、その後MMA記者のアリエル・ヘルワニはまだ何も合意に至っていないと報じると買収騒動は一応落ち着きを見せています。
WWEのニック・カーンCEOは一時期アリエル・ヘルワニのエージェントをしていたが、レスリング・オブザーバーによるとどうやらWWEが複数の記者にサウジの政府系ファンドに売却する事は決まっていないとの情報を伝えていたそうです。そしてWWEはサウジは売却先の本命では無いとも言っていたのだとか。
ニック・カーンCEOは1月9日(月)にディズニーのボブ・アイガーCEOやESPNのジェームズ・ピタロ社長等の重要人物達と会っていた事が明らかになっています。またUFCの親会社エンデバーもWWE買収の候補と見られており、エンデバーはトリプルHにクリエイティブの責任者として留まって欲しいと考えているのだとか。
今のところビンスにかつての権力を戻してもいいと考えているのは、サウジとAEWのトニー・カーン社長&シャヒド・カーン親子だけのようです。もしビンスが本当に権力を取り戻すつもりなら、候補はこの2つとなるがサウジと比べてAEWのトニー・カーン社長はちょっと考えにくいと思われる。
また時価総額1,672億ドルのコムキャスト(RAWを放送しているUSAネットワークの親会社のNBCユニバーサルの親会社)も有力候補の1つと見られていて、WWE買収費用は74億〜82億ドル(約9,500億〜1兆500億円)になるとアナリストが見積もっている。そしてWWEは85億ドル(約1兆900億円)を望んでいるとのこと。ちなみにWWEの時価総額は現在66.5億ドル(約8,500億円)です。
ビンスは昨年7月に引退した後サウジに売却する計画を進めていたとの情報もあるので、ビンスはサウジを望んでいる。しかしビンス以外(※特にニック・カーン)はサウジ以外に売却しようと動いているのかもしれない。
しかしWWEの放映権の交渉に関しては最終的にビンスの承認が必要になっている。
WWEを買収する可能性があると思われているのは以下になります。
・NBCユニバーサル(RAW&NXTを放送)
・FOX(スマックダウンを放送)
・ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(AEWを放送)
・エンデバー(UFCの親会社)
・トニー&シャヒド・カーン(AEW所有)
・ディズニー
・ネットフリックス
・アマゾン
・リバティメディア
・サウジアラビアの政府系ファンド
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※参考:WWEは今年半ばまでにはどこかに買収される、問題はどこが買収するか
※参考:会長兼共同CEOのステファニー・マクマホンが退社、ビンスが会長に復帰、トリプルHはどうなる?
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(情報:Wrestling Observer)
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